R-TYPE FINAL2 (アールタイプファイナル2) プレイ評価・レビュー

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R-TYPE FINAL2 (アールタイプファイナル2)

©Granzella Inc. “R-TYPE” is a trademark and/or copyright of IREM SOFTWARE ENGINEERING INC.

 
  簡単まとめ★評価  
  むずかしさ
★★★★  
低難易度でも簡単に死ねる
ストーリー ★★★
無し。シューティング特化
操作感
★★★
シンプルで動かし易い
やりこみ要素
★★★★
全100種類の機体の開放+スコアアタック
オススメ度 ★★★★
ファン向けだけど良ゲー
 

 

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基本情報

公式サイト R-TYPE FINAL 2 | 伝説のシューティングゲーム最新作”R-TYPE FINAL2”始動! (rtypefinal2.com)
ジャンル 横スクロールシューティング
発売日 2021年4月29日 
対応機種 【Switch】【PS4】【Xbox】【PC】
メーカー Unknown Worlds © 2020 Unknown Worlds Entertainment, Inc. SUBNAUTICA,
プレイ人数 1人
CERO B(12才以上対象)

『R-TYPE』ってどんなゲーム?

1987年にアイレムから発表されたアーケードゲームが始まりです。その後PCエンジンに移植され大ヒットとなりました。

横スクロールシューティングとしては伝説的な存在の一つで「グラディウス」「ダライアス」と並んで「横シュー御三家」と呼ばれる程の歴史があります

現在シリーズは「初代」「Ⅱ」「Ⅲ」「⊿」「FINAL」「FINAL2」とゲーム性が全く変わった戦略型のシミュレーション「タクティクス」「タクティクス2」があります。

R-TYPEの特徴的なシステムは「フォース」と「波動砲」

フォースはパワーアップアイテムを手に入れる事で入手、3段階までパワーアップします。

フォースは完全に無敵でショットを強化するだけではなく、触れた敵にダメージを与えたり、敵の弾を消すバリアになったり、切り離して行動したり、前後に付け替えてショットの方向を変えたりと今までのシューティングには無い要素が盛り沢山です。

波動砲はチャージショット、初代こそ強力な弾が1発発射できる程度でしたが、新作が出て機体が変わる度にパワーアップ。当たるとはじけ飛ぶ様に分裂する「拡散波動砲」、波動砲を超連射する「ハイパー波動砲」、変わりダネだとまんま火炎放射機な「灼熱波動砲」など様々。

FINAL以降では99機全ての機体がそれぞれオリジナルの波動砲を使えます。

シリーズの登場する機体は全て「R戦闘機」と呼ばれ新作が出る度にパワーアップした機体が出てきますがフォースと波動砲をメインとした戦闘に変わりはありません。

余談ですが、現在R-TYPEを制作している株式会社グランゼーラは旧アイレムの開発スタッフが立ち上げた会社で、その名前はR-TYPE世界に存在する「火星都市グランゼーラ」から取られています。

過去のシリーズをプレイしていなくても大丈夫?

A、そもそもシナリオが無いので全く問題ありません。

一応公式の世界観設定は有りますが、R-TYPEシリーズはゲーム中に語られるシナリオが無い純粋なシューティングゲームです。

FINAL2でも過去作の設定を知っていれば、ステージ中に色々考察が出来るかも?くらいです。

初代からゲームの根っこの部分は変わっていないので気になった順番で遊んでみて良いと思います。(タクティクス系列はゲームが全く違うので注意してください。)

『R-TYPEファイナル2』の新システム

機体のカスタマイズ

FINAL2からミサイルとビットを機体毎に決められたパターンの中から自由に選べるようになりました。

これにより同じ機体でもステージクリアの選択の幅が広がり、スコアアタックを含めたリプレイ性が上がりました。

カラーリングの変更とデカールの貼り付け

FINAL2からの新要素で、機体を好きな様にデコレーションできるようになりました。

変更できるのはボディーとキャノピー(コックピットのガラス部分)の2か所のみ。

細かい変更ができないのは残念。

デカール(シール)も貼り付けることができます。

こちらはおおよそどんな位置、どんな方向でも自由に貼り付ける事が出来ます。

R’s Museum (アールズミュージアム)

FINALの真骨頂とも言える、全99機にも上る「R戦闘機」を一同に集めた博物館です。

機体と波動砲を含めた武装の設定が詳しく解説されている設定資料集的なモードです。

FINAL2ではパイロット視点モードが追加され、好きな機体を人の目線で自由にみられるようになりました。

機体の開発

新機体の開放もここから。

ステージクリアで手に入る資源を使って新しい機体を入手できます。

『R-TYPEファイナル2』の面白いポイントを詳しく紹介

全99機の個性的な自機+装備のカスタマイズで「自分専用機」が作れる

前作FINALと同様2でも99機の個性豊かな機体を使い分ける事が出来ます。

波動砲はもちろんフォースによってショットも変わるので、機体を変えるだけでガラッと動きが変わります。

さらにFINAL2ではビット、ミサイルが機体毎のパターンの中から自由に付け替えができるようになりました。

ビットはともかくミサイルは人によって使いやすい物が変わって来ると思うので、自分が最も使いやすい、自分専用のオリジナルR戦闘機にカスタマイズして戦う事が出来ます。

ついでに機体の色やデカールも変えられるので、タクティクスに出ていた「アローヘッドブラック」みたいな感じの機体を作って出撃もできます。

7段階の難易度でステージのイメージがガラッと変わる

FINAL2では難易度が7段階から選べるようになっています。

下から【PRACTICE】【KIDS】【NORMAL】【BYDO】【R-TYPER】【R-TYPER2】【R-TYPER3】

高難易度ゲームで有名なR-TYPEなので最低難易度でも結構ゲームオーバーになります。

【PRACTICE】【KIDS】は目に見えて敵の数が減るので初心者さんはまずここから。慣れて来ると敵が少なすぎてちょっとつまらないかもしれません

【NORMAL】【BYDO】は過去作経験者向け。いつも通り適度に死にまくれる難易度です。

【R-TYPER】以上の難易度になると過去作を越えるんじゃないかって程の地獄絵図。

単純に敵の数が増えるのはもちろん、打ち返し、配置もかなり嫌らしくなりちょっとでもルート設定を間違えるとどうにもならない程の敵弾に囲まれる殺意の高いステージ構成になります。

ゲームオーバーになる度にコンテニュー回数が増えていくので、こんな地獄の様な所でも繰り返せば何とかなるもの。

始めは全く進め無かったのに、徐々に進めるようになっていく成長を実感する快感、これこそがR-TYPEの持つ最大の魅力です。

高難易度になるほどシューティングゲームとしての面白さは格段に上がっていく素晴らしい難易度調整でした

DLCで過去作のオマージュステージが配信中

追加DLC「R-TYPE FINAL 2 – Stage Pass:オマージュステージ」 配信のお知らせ – R-TYPE FINAL 2 (rtypefinal2.com)

DLCになりますが、過去のステージを元にしたステージ、全7ステージが配信されています。

オマージュと言うだけあって、当時と完全に一緒では無いですが再現度は中々の物。

現代の技術で作りなおした過去のステージは、思い出に残る過去のステージと比較して懐かしさと新しさが入り混じった奇妙な感覚を味わいながらプレイできるのは面白いと思います。

『R-TYPEファイナル2』の気になるポイントを詳しく紹介

アップデートをしないと使えない機体が有る

アップデート(Ver.1.1.1)のお知らせ – R-TYPE FINAL 2 (rtypefinal2.com)

2022年3月16日のVer.1.3で全99種類の機体全てが使えるようになっています

発売当初は使えない機体が有ったので物議をかもしましたが、現在はアップデートをすることで問題は無くなっています。

ただ、そこそこの容量を使うのでそこは注意してください。

パッケージ版単体では未完成気味になってしまったのは残念ポイントです。

機体とステージの相性によって難しさがハッキリと別れる

全99種類の自機+サブウェポンが変更可能になったのである程度は仕方がないと思いますが、FINALの時よりも更に難易度の差が広がってしまった様に感じました。

FINAL2は狭い地形を通り抜けなければならない所が多い上、弱点を攻撃しなければ倒せない敵が結構出てきます。動きの制限された中で的確に弱点を狙って敵を倒さなければいけない場合は、機体の装備している武器の質が難易度を左右する事になります。

例をあげるとアルバトロスなんかが装備できるテンタクルフォースはかなり強力。防御範囲が広く、切り離せば自動追尾までしてくれるので、地形に隠れた敵の弱点なんかも簡単に狙えます。

逆にそれ以外だと敵の裏を取るのはほぼ不可能で、波動砲が地形を貫通出来なければ激しい敵弾の中を突破して狙える位置を取るかしなければいけません。

機体によって動き方に違いが出るのは良いのですがここまで露骨に難易度が変わってしまうのはマイナスポイント。せっかく色んな機体が使えても弱い機体は使わなくなってしまいます。

低難易度ですら復帰が絶望的になっている場所が多い

R-TYPEシリーズでは1発でも当たるとやられてしまって、パワーアップも何も無い初期状態でチェックポイントから再開になります。この初期状態での再開をゲーム用語で「復帰」と呼びます。

シューティングゲームではお馴染みと言えばそうですが、強い状態でもやられてしまった所を弱い状態で進むのですから、この復帰が難しい!

フルパワーの時はショット撃っているだけでも結構簡単に進めますが、初期状態だと一転して厳しくなります。

ショットが弱くて敵が倒せない⇒弾を撃たれる⇒フォースが弱いから敵弾を消しきれない⇒避ける⇒敵を狙えない⇒敵が倒せない⇒・・・のループになりがち。

特にFINAL2では狭い地形+後ろから出て来る敵のパターンが多いので、チェックポイントの後のフォース1つでは力不足です。

感想まとめ

70:前作からあまり進化は無いものの、不満点を改善して遊びやすくなったR-TYPE

⊿の頃にR-TYPEを知ってハマってしまい、そこから1・2・3・ファイナル・タクティクス(2)とシリーズは全て遊びました。

シリーズの面白さに順位を付けるなら上から ⊿・3・F2・2・1・F になります。(タクティクスは別ゲーなので除外)

前作FINALの最大の不満点だった、ステージ中に敵の出てこない「間延びした区間」がほとんどなくなってゲームのテンポを崩さないデザインになったおかげで、⊿以前のR-TYPEにかなり近い感覚になりました。

悪い点を挙げるとすれば、集大成と呼ぶには若干こだわりが足りない点。

シューティングゲームとしては⊿以前ほど練りに練られた感じはせず、マニア向けと考えると広大なR-TYPEの設定を生かしたストーリー性がほとんど見えません。「巨大戦艦」「バイド」といった面白そうな記号を散りばめただけのステージ構成なのでどんな状況で何と戦っているのかが全く見えて来ません。

ステージにストーリを感じる要素が無い為、⊿⇒FINALの時の様にシリーズを知っているからこそ考察できる場面がFINAL2ではほとんど無いのは残念です。

ではFINAL2はつまらないかと言われるとそんな事は無く、間延びを改善してテンポが良くなったステージ構成と初心者~超上級者まで対応可能な難易度調整、100種類の機体の中から自分専用機を作ってスコアアタックが出来たりと、FINAL2だけの面白さもしっかりあります。

初心者の人に声を大にしてオススメするのはちょっと難しいゲームですが、始めは全く進め無かったのに徐々に進めるようになっていく成長を実感する快感、このストイックなまでのシューティングゲームの有り方がR-TYPEの持つ最大の魅力です。

(TYPER以上の難易度を普通にクリアできる人は人間辞めてる可能性が有りますが・・・)

なんだかんだ言いつつ、FINALで色あせたR-TYPEの持つ魅力を十分取り戻す事ができた作品になっていたので、ファンとしては嬉しい限りです。

コメント

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