HOLLOW KNIGHT (ホロウナイト)
簡単まとめ★評価 | |
難易度 |
★★★★★ |
物凄く難しい死にゲー | |
ストーリー | ★★★★★ |
アクション重視で最低限 | |
操作感 |
★★★★★ |
思った通りにキビキビ動かせる | |
やりこみ要素 |
★★★★★ |
広大なフィールド+探索+収集要素 | |
オススメ度 | ★★★★★ |
神ゲー | |
基本情報
公式サイト | Hollow Knight |
ジャンル | 探索型アクション |
発売日 | 2019年12月12日 |
対応機種 | 【Switch】【PS4】【PC】 |
メーカー | Fangamer Japan |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | B(12齢以上対象) |
『ホロウナイト』を簡単に紹介
- 「死んで覚える」が基本のかなり高難易度の探索型アクション(メトロイドヴァニア)と呼ばれるジャンル。
- まるで絵本の様に可愛らしいのに、どこか不気味なグラフィックで描かれた世界観。
- 崩壊したムシ達の王国の謎を追うダークファンタジーなストーリー
- 剣での接近戦を基本にした非常にシンプルな操作性。剣攻撃・ジャンプ・ステップ・必殺技の4つを覚えれば良いだけ。
- 初期ライフは5。回復アイテムは無いが、攻撃で溜まるソウル(MP)を消費して回復が出来る。
- やられてしまった場合は「お金とMPの最大値が半分」になり最後に立ち寄ったチェックポイントに戻される。【ソウルシリーズ】の様にやられた地点のそばに行けば回収可能。
- 装備(アクセサリー枠)の変更が可能。コスト制限は有るものの、様々な特殊効果を組み合わせた自分だけのスタイルで攻略が可能。
- マップやワープポイントと言った基本的なシステムは全て搭載
虫苦手なんだけど大丈夫?
A,まず大丈夫です。
(ちなみに私くろけしは、虫ポケモンも厳しいのがいる位に虫ダメです。)
登場キャラは絵本の様にデフォルメされていて、「虫」と言うよりは「むし」な感じでかなり可愛らしい感じに仕上がっています。
パッケージに描かれている主人公(通称:オチビちゃん)が大丈夫なら大丈夫です。
ただ一点だけ注意して欲しい所があります。
終盤の頃に「リアルな洞窟の奥底」をイメージしたエリア、暗い洞窟の中で大量のムカデが落とし穴の中で絡み合う様にワサワサとうごめいている場所が有ります。
絵本調とは言えさすがにゾワゾワしたので、そんなエリアが少しだけ有る事は覚えておいて下さい。
『ホロウナイト』の面白いポイントを詳しく紹介
操作性がもの凄くイイ!
アクションゲームで一番重要な部分だと思いますが、パーフェクトです。
操作キャラがとても強く、簡単な操作で思う様に動かせます。
見た目通り当たり判定は小さく、通常移動の速度は早めでジャンプも高い。移動に慣性は全く乗らない【ロックマン】方式なので自機の微調整が簡単になっています。
攻撃は上下左右4方向に剣を振る事が出来て、振りは早めで隙はほとんど無し。
面白いのが、剣を振る際に足を止めない点。歩きながら剣を振るのはもちろん、剣を振ってから歩き始めてもジャンプしてもいいので繊細な位置調整が可能です。
ジャンプ中に下攻撃を当てると上に跳ねる(マリオの敵踏みジャンプをイメージ)ので空中戦だってできるます。
ダメージを受けてしまってもソウル(MP)が有れば、いつでもHPの回復が可能。このソウル(MP)は敵に攻撃を当てれば溜まっていき、回復なら3~4発当てれば1回分は溜まるので、よほどの事が無ければ回復の為にいちいち回復ポイントまで戻る必要はないのでテンポが良いです。
なんとココまでが初期能力、ゲーム始めから使えます。
程よいタイミングで追加される、アクションの数々
初期状態でもかなり強いですが、探索ゲームらしく進めれば進めるほど、どんどん新アクションが追加されていきます。
2段ジャンプ・壁キック・無敵回避等の探索ゲーお約束はもちろん完備!
ソウル(MP)を使った必殺技もいくつかあるので戦闘方面でも出来る事が増えて行きます。
なんとロケットの様に横方向にかっ飛ぶ技も、さすがにこれは見た事ありませんでした。
ちょうど探索がマンネリになり始めた頃に新アクションが追加されるので、ゲームバランスもかなり考えられていますね。
絶妙に計算された、気持ちのいい高難易度
このゲームは「何度も死んで覚える」いわゆる「死にゲー」と呼ばれるジャンルでもあります。
前途の通り操作キャラはとても強い。でもそれを倒しきれる程に敵も強いのです。
特にボスはとてつもなく強い。攻撃が非常に激しく、暫くは避ける事もできずに秒殺されるのが普通です。
そんな時に頼りたいHP回復は、ソウル(MP)さえあれば可能ですが、発動に1秒弱のタメが入ります。
探索中なら気になりませんが、とんでもない攻撃を避け続けなければいけないボス戦で1秒も動けないのは致命的です。
つまりボス戦では回復は出来ない物と考え、こちらが5回ダメージを受ける前にボスを倒さなければなりません。
ここまでなら理不尽ゲーで終わりですが、もちろんそんな事は有りません。
基本的に敵の対処方法は有る程度決まっているので、それさえ覚えればほぼノーダメージで倒す事が出来る様になっています。
逆に間違った事をするとすぐやられてしまいますが、何故やられてしまったのかはハッキリと解るので理不尽さを感じる場面はほとんどありません。
回復に関しても救済措置が有り、どのボスもある程度体力を減らすと怯んで一定時間動かなくなる「休憩タイム」が用意されています。
高難易度ゲームではありますが、敵が固すぎてテンポが悪いとか、理不尽さを感じてイライラするとか、そういった下品な高難易度では無く
しっかりと考えられた気持ちの良い高難易度ゲームになっています。
作りこまれた独特の世界観
とてもカワイイ
絵本調に描かれた世界は、とても綺麗で可愛いらしいです。
滅んだ王国が舞台の為か、ストーリーは中々ダークファンタジー寄りで殺伐としています。
設定もしっかりしていて、各地に散らばった石碑等の読み物と会話から得られた、断片的な情報をつなぎ合わせて世界観を理解できるようになっています。
例を挙げると、とある部族が出てきて普通に敵対しているが、部族の長を倒すと一転、頭を下げて敬意を示しこちらの邪魔をして来なくなる。その理由もしっかり作られています。
そんな世界感なのに出会うキャラのほとんどが、どこか気の抜けた奴らばかり。
どのキャラもかなりのセリフ量が有り、進行状況によって頻繁に内容が変わるので何かある度に話しかけると面白いです。「吾輩の100の誓い」とか言って来るヤツが居ますが、本当に100種類のセリフが有るこだわりっぷりには驚きました。
『ホロウナイト』の気になるポイントを詳しく紹介
思い付きませんでした・・・
しいて上げるなら
攻略サイトすらサジを投げるほど難しい隠し要素のボスラッシュをクリアしないと隠しエンディングが見れない事でしょうか。
感想まとめ
100点:高難易度に目が行きがちだが、ゲームの完成度が非常に素晴らしい一本!
操作性良し、世界観良し、BGM良し、マップの広さ良し、ボリュームは十分。
ゲームの完成度は素晴らしく、高難易度と聞いただけで諦めてしまうのは凄く勿体ないと思います。
確かにちょっとゲームに慣れた人でも、何回もやられてしまう難易度なのは事実。
ですが、品の無い難易度の上げ方では無く、しっかりと計算されたゲームバランスなので、楽しんでいる間にどんどん上達していきます。
「探索アクション好き」「高難易度アクション好き」どちらかに興味が有る初心者さんも上級者さんも、どれかが当てはまったら間違いなくハマる神ゲー。それ位完成度の高い作品です。
switch版には今時珍しい紙媒体の説明書と、若干ネタバレ気味なほど良く描かれた全体マップが付き。
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