シャドウバース チャンピオンズバトル【シャドバト】 | Cygames (shadowverse-championsbattle.jp)
シャドウバース チャンピオンズバトル レジェンダリーエディション
© Cygames, Inc.
簡単まとめ★評価 | |
むずかしさ |
★★★★★ |
前半は簡単。後半は結構負ける | |
ストーリー | ★★★★★ |
アニメを元にした大会優勝を目指すストーリー | |
操作感 |
★★★★★ |
バトルは物凄くテンポが良い | |
やりこみ要素 |
★★★★★ |
色々なデッキを作れる+カード収集 | |
オススメ度 | ★★★★★ |
シャドウバースをしっかり再現した良ゲー | |
基本情報
公式サイト | シャドウバース チャンピオンズバトル【シャドバト】 | Cygames (shadowverse-championsbattle.jp) |
ジャンル | カードゲームRPG |
発売日 |
|
対応機種 | 【Switch】【PS4・PS5】 |
メーカー | Cygames (サイゲームス) |
プレイ人数 | 1人(通信対戦可能) |
CERO | B(12才以上対象) |
『シャドウバース』ってどんなゲーム?
(通称シャドバ)
株式会社Cygamesが2016年6月から開始した、スマートフォン向けアプリで、現実の紙のカードを使用しないデジタルトレーディングカードゲーム(DTCG)として、現実のカードを使わないからこそ出来る今までに見ないルールや演出で今なおEスポーツとして大会も開催されている大人気のカードゲームです。
・一見シンプルで分かりやすいのに、奥の深い戦略性が有るルール。
・戦術がガラリと変わる特徴的な8つのクラス。
・スピーディーかつ派手で賑やかなバトル。
・カードにコストとHPが有り、どんな強力なカードでも簡単に出せない・いずれは倒される。
高い人気に納得ができる、新時代のカードゲームだと思います
また、社内タイトルのコラボも積極的で、主に【神撃のバハムート】【グランブルーファンタジー】のキャラクターが本作にも登場するので、もし好きなキャラがいるなら是非チェックしてみましょう。
「レジェンダリーエディション」て何?
値段がお買い得になりさらにDLC「プレミアムパス+10レベル 伝説のカード」が付いた
超お買い得版になります。
現在通常版は生産が終了してしまっているので、よほどこだわりが無ければレジェンダリーエディションを購入で間違いありません。
アプリ版『シャドウバース』との違い
- アニメの設定を下地にしたストーリーとマップ
- アニメ・ゲームオリジナルのカードが多数収録
- AIアドバイスシステムでバトル中に質の高いアドバイスがもらえる
- 綺麗な大画面でカードを見る事ができる
- 一部カードの演出強化
- 処理落ちは無くバトルが非常になめらか
- 特殊ルールでバトルができる
- 勝利すると相手ごとに決められたカードをランダムドロップする
- 対人戦を行わなくてもカード購入に必要なポイントが入手できる
- ストーリーではアバターを変更できない(対戦モードなら可能)
- カードの種類が少ない(1~3弾まで)
収録カードは?
A、ベーシック+第1弾~第3弾+オリジナルカードのおおよそ600~700種類です
- ベーシックカード
- クラシックパック
- ダークネス・エボルブ
- バハムートの降臨
- アニメ、ゲームオリジナルカード
以上が収録されています。
収録カード少なすぎない?
A、おそらく意図的な物です。
初心者にも分かりやすく、なおかつカードパワーのバランスを考えるとこの辺りが一番バランスが取れていたのでしょう。
と言うのも発売日の2020年11月の段階で、第18弾までパックが出ています。
カード総数も2000種類は優に越えるでしょう。
カードゲームの常として、先に出たカードよりも後に出たカードの方が強いです。
商売である以上、弱いカードを出しても売れないので仕方がありません。しかしそうなって来ると必ず、性能的に使う意味の無いカードが増えていきます。
今回で言えば、収録されている【バハムートの降臨】までが第一世代
次のパック【神々の騒嵐】以降は第二世代と呼べる程のカード性能に差が有り、第一世代のカードは一部を除いて使われなくなりました。
せっかく色々なデッキで戦える『シャドバト』で「○○を使わなければ勝てない」なんて楽しくないので、このあたりのカード数が良い調整になっていると思います。
システム
シャドウバースのバトルを簡単に紹介
チュートリアルが丁寧なのでやり始めれば誰でも簡単にルールを覚える事が出来ます。
シャドウバースでは遊戯王の様に「特定のタイミングでしかカードを使えない」なんてことは無く、自分のターン中ならどんなタイミングでもカードが出せます。逆に相手のターンに出来る事は有りません。
PP(他ゲーで例えるなら マナ)
てのカードにはコストが設定されていて、強力なカードほどコストが高く多くのPPを使うため気軽に使う事が出来ません。
PPが有る限りは何枚でもプレイ(場に出す)できる為、時には低コストのカードを大量に出すことで状況を有利にすることもできます。
PPは毎ターンの初めに最大値が1上昇して全回復、つまり2ターン目ならPPは2/2、3ターン目ならPPは3/3になり使えるカードの種類や枚数が増えていきます。
フォロワー(例えるなら モンスター・ユニット・クリーチャー)
場に出したターンは攻撃出来ません(いわゆる 召喚酔い)。
シャドウバースの特徴的なシステムで、フォロワーがフォロワーを攻撃するとお互いが同時に相手の攻撃力分のダメージを受けます。
つまり、どんなに強いフォロワーでもいつかは必ず倒れます。
特殊能力(つまり モンスター効果)
大抵のフォロワーは特定のタイミングで自動発動する特殊能力が有ります。
タイミングは基本的に3種類
- ファンファーレ 場に出たタイミングで自動発動
- ラストワード 攻撃等でやられた時自動発動
- 進化時 進化すると自動発動
あくまでも自動発動なので注意しましょう。
進化
シャドバのオリジナル要素でバトルの最重要ポイント。
グラフィックと一緒にボイスも変わる、紙のカードでは絶対にグダグダになる部分でデジタルカードゲームだからこその超演出だと思います。
4ターン目から使用可能で以降好きなタイミングでフォロワーを強化できます
効果は主に3つ
・攻撃と体力が上がる
・場に出して直ぐ「フォロワー」に攻撃が出来る
・進化時能力が有れば発動
守護
恐ろしいことにシャドバではプレイヤーとフォロワーを自由に選んで攻撃できます。
つまりダイレクトアタックし放題です。(通称:顔殴り)
攻撃されたく無い重要なフォロワーも居るでしょう。
それを守るのが 守護 の能力を持ったフォロワーです。
誰が?誰に?いつ?何をすれば有利になるのか?シャドバが戦略的ゲームと呼ばれる所以です。
RPG部分を簡単に紹介
主人公の作成
作成と言っても、変えられるのは性別と名前くらいで、見た目も声もカスタマズできません。
折角のオリジナルキャラなのでもうちょっと遊びたかった所です。
マップ移動
アニメの世界設定をしっかり反映したマップを自由に歩き回る事が出来ます。
ゲームとしては、まあ普通な感じで特に目新しい部分は無いです。
ファストトラベル・クエストマーカー・イベントアイコン 最低限必要なものは揃っているので不便はありません。
バトル相手の探し方
マップ上の対戦相手には専用のアイコンが表示されています。
ミニマップでも使用クラスの分かるアイコンが出るのでそこは便利です。
相手のランク(強さ)とおおよそのデッキ傾向とランダムドロップのカードが分かります。
物語が進むとみんな高ランクのデッキが追加されるので、好きなデッキを選んで戦う事が出来るようになります。
ランダムドロップ
勝利できればゴールドの他に【勝利報酬一覧】の中からランダムで3枚カードを手に入れる事が出来ます。
パックから手に入れるのが難しい最高レア レジェンドレア のカードも報酬に含まれているので、同じ相手と何度も戦っても常に刺激が有って飽きが来ない良いシステムです。
『シャドウバースチャンピオンズバトル』の面白いポイントを解説
丁寧なチュートリアルで初心者でも安心
アニメの世界観を元にしたストーリに違和感なくチュートリアルを入れてあるのは素晴らしいポイント。難易度の上昇もゆるやかで気が付けば何のストレスも無くシャドウバースをプレイできる様になっています。
対戦相手の難易度はランクで分かりやすく表示されていて、格上と戦う事が出来ない安心設計になっています。
- Cランクは超ハンデ戦 相手の体力は少なく進化もしないしプレイミスも多い
- Bランクは低難易度 進化はするけどカードも弱くミスも多い
- Aランクから本格的 カードもかなりガチめでミスも少な目
- Sランクはチート級 超強い!ガチカードばかりでミスも無し
後述するAIアドバイスも初心者にはありがたいポイント。
色々なカード・デッキが使える
対戦で勝たなければロクなカードを使う事が出来ないアプリ版とはココが決定的に違います。
ドロップ報酬でデッキのキーカードとなるレアカードが入手できるので、ただ何となく色々なNPCと戦っているだけでもモリモリデッキの選択肢が増えていきます。
NPCが使うデッキも千差万別。環境デッキとしか戦えないアプリ版とはココも違います。
ネタとしか思えない様なデッキ、見た事も無いオモシロコンボデッキなど勝ちに拘らないからこそのカードが入ったデッキは戦っていて楽しいですし、実際に当時流行していたガチデッキも登場するのでとにかくバリエーションが豊か。
更にNPCが使っていたデッキをそのまま作れるデッキレシピ機能も有るので色々なデッキを実際に使って遊ぶことができます。
物凄く操作テンポが良い
数あるカードゲームの中でも特筆するほどテンポが良くて、操作していて楽しいです。
カードの演出中でも操作を受け付けていて、更に次の行動の予約までできるので操作の出来無い時間が無いからストレスフリーですよ。
「カードを出しますか?」「この対象でいいですか?」「ターンを終了しますか?」なんて野暮な確認は一切ありません。
本当にカードを選んでAボタンだけの操作で全部終わります。(オプション変更で出す事は可能です)
AIアドバイスがもの凄く有能
とっても便利な初心者救済システム
「誰が」「誰に」「何をすればいいか」を分かりやすく教えてくれます。
精度も中々で、これに従うだけでも十分に勝つことが出来ます。
初心者の間は一手一手確認して、どうしてそうなるのかを考えながらプレイすると腕前が上がっていくと思います。
しかしそこはAI、慣れて来るとだんだんムダな部分が見えてきます。
そうなった時はきっと初心者を卒業。
しっかり卒業してたまに会いに行く学校の先生、て感じが良いと思います。
『シャドウバースチャンピオンズバトル』の気になるポイントを解説
RPG部分が平凡すぎ
RPG要素はアプリ版には無い「チャンピオンズバトル」の目玉要素なのに、目新しさの無いとても平凡な出来になってしまっています。
マップを自由に移動できるのはいいのですが、肝心のやる事が「○○へ行こう」「○○に居る△△に会いに行こう」ばかりであんまり楽しくありません。じゃあ3Dキャラが臨場感たっぷりに動き回るかと言うと別にそんなことも無く・・・
アニメの設定を再現したマップやそこに居る人々は見る人が見れば面白いのかもしれませんが、カードゲーム部分には関係が無いため、ただあっちこっち面倒な移動を強いられるだけの要素になってしまっています。
この位だったら同じくswitchで出ている『ヴァンガード』の様に行き先と相手を選ぶだけのコマンド方式の方がスッキリしているように思えます。
Sランク以上の相手はチート疑惑が有るほど強い
対戦相手はランクで強さが変わりますが、C~Aランクはファンデッキ・ネタデッキでもいい勝負が出来る良い感じの難易度ですが、SランクになるとAIが強くなるのか「これ何かズルしてるだろ!」ってくらい急激に強さが上がります。
当時最強と言われていた高速デッキ「ドロシーウィッチ」ですらドラゴン相手に速度負けする事もしばしば。
そんなに強いならと相手のデッキレシピを使って同じデッキで戦ってみてもCPUが使っていた時程上手くデッキが回る事は無く、自分がヘタクソなのかと思ってAIアシストに全部任せてみても同じくCPUほど回りませんでした。カードパワーやプレイヤーの腕のせいでは無いみたいです。
何よりもチート疑惑が深まったのが「パチンコドラゴン」と呼ばれる非常に運要素の強いデッキと戦っている時です。MAX20点のライフの内、平均14点くらい運任せのカード効果だけで持って行かれるなんて場面が何度もありました。何度やっても相手は手札事故と無縁でかっ飛ばしてきます。
相手の出してくるカードの順番にパターンが有るように思えたので「恐らくSランク以上の相手はデッキの順番が有る程度決まっていて、どうやっても強い動き方が出来る」なんて邪推が出来てしまいました。
色々なデッキを使えるのが売りなのにガチデッキを使わないと勝てなくなってしまうほど相手が強いのは残念なポイントです。
感想まとめ
90点:RPG部分が残念な物の、カードゲームとしての面白さは相当なもの
元のシャドウバーズがいまだ多くの人に愛される大人気カードゲームなのですから、つまらない筈がありません。
さらに、アニメの世界観を利用して徹底的に初心者の導入に配慮したレベルデザインは、カードゲーム入門用に最適だと思います。
CPUが使ってくるデッキもオモシロデッキからガチデッキまで様々。
アプリ版の様に環境と呼ばれる強デッキ一択の状況ではなく、色々なデッキを作って遊べるのは「常に競い合わなければいけない対人戦」が無い本作の強みです。
問題点を挙げるとすれば、ウリの一つであるストーリーやRPG要素が、目新しさの無い平凡な出来となってしまっている部分です。
気になるのが、本家アプリ版が「基本無料」な所。このゲームを買う分課金すれば、ちょっとしたスタートダッシュができます。
アプリ版は対人戦を重視しているので、CPUでは到底到達出来ないハイレベルなバトルが出来ます。
ただ、あくまでも課金はスタートダッシュ程度な事と、勝つための方法が徹底的に調べ上げられている状況の為、知識の無い初心者参入の敷居は高めです。
アプリ版の対戦では「環境」と呼ばれる同じ強カードが入った同じデッキばかりなので、いっつも同じ様な戦いになってしまうのもマイナスポイント。マナーの悪いプレイヤーも多くはないですがまだまだ居るのも事実です。
本作『シャドバト』では人間が絡む面倒臭い要素は一切無いので、まずは子供や初心者さんでも入り易いこちらを遊んで、それでも物足りなく感じる様になったら強者を求めてアプリ版に参入!という流れでもいいと思います。
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